息絶え絶えで吠える姉ちゃんとアスファルトの匂い

息絶え絶えで吠える姉ちゃんとアスファルトの匂い

家の前の庭でハンモックに寝転がり、気持ちの良いそよ風に身をゆだねていた、休日の夕方の事。
頭上には少し気の早い月が瞬いていた。少年は、うちのネコが「シャギャァッ!」という凄まじい声に仰天して、ハンモックからドテッと落ちてしまった。
目を凝らして観ると我が家の猫はヘビと睨み合い、尻尾まで立てて興奮しながらも威嚇していた。
ヘビはあまり大きいものではなく、毒も持っていなさそうだったので、少年は小枝で追い返し、猫を抱きかかえてもう一度ハンモックに寝そべった。少年は、猫の頭を撫ぜてやりつつ胸の上で寝かせ、気持ち良さそうに目を閉じるネコを見つめた。

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